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読者コーナー・バックナンバー
     


読者の作品から辻悦子さん(市岡元町3)の絵手紙


         

              人間の知恵?
                  (池島1・勝部泰臣78歳)
 1年前のあの災害で2つの「世界一」が崩れた。ギネスも認めた宮古市の防波堤。そして「世界一安全な日本の原発」。防波堤を信じた人は逃げ遅れ、昔からの云い伝え「てんでんこ」を守った人は助かった。原発はどうか。フクシマの名と共に、電源と冷却機能が無くなったら原発はたちまちあんな重大事故になるんだと世界の多くの人が知ることに。テロに脅えるアメリカはオ大統領が核テロに対処をと叫ぶ。原発主導国はあんたの国じゃないの。放射能汚染、廃棄物処理…何一つ先が見えていない今、やれ停電になったらどうする、経済の停滞で諸外国に後れを取るだのと目先の事だけしか考えない推進派。サミットで日本の首相、「人間の知恵が問われている」と。世界唯一の核被爆国として、この災害を教訓に、脱原発へ舵を切り換えることこそ、長い目で見た「日本人の知恵」だと思う。
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      瓦礫受け入れでなく 人の受け入れこそ!
                   (市岡元町・56歳男性)
 先日、ある集いで、子どもを被曝の危険から守るために福島から大阪へ移住してきた人の話を聞きました。既に我が子には甲状腺被曝の症状が出ているとのこと。その中で今、岩手の瓦礫を大阪に受け入れる話がありますが、その人は「放射能は拡散すべきでない」と話しておられました。そうではなく、被災者のこれ以上の被曝を防ぐには「人を受け入れてほしい」、また、地元を離れることが出来ない現地の人たちには「汚染されていない安全な食物を送ってほしい」と。陸前高田で地元の人を守るため奔走しておられる市長は「瓦礫を地元で処分したい。その方が地元に雇用が生まれ、復興に繋がる」と。しかし、そのことを国に伝えると、「認可に2年以上かかる」と規制されたそうです。では、何のためにわざわざ広域処理するのでしょう。そこには、受け入れを表明した静岡県の島田市長が地元の産廃業者の重役であることから分かるように、阪神大震災の時の数倍の単価で利益の上がる公共事業(税金が投入される)の奪い合いがあります。政府の美談や報道のからくりに惑わされることなく、真実を見抜き、被災地のために本当に役立つ行動を起こしたいと思っています。
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        無駄な配布なくして 少しでも経費節減を
                   (区内・男性読者)
 毎号、庶民の立場に立った報道姿勢に感心しながら読ませてもらっています。それだけに、経営が大変だという訴えには心が痛みます。そこで、部数を減らして経費を少しでも節減したらどうでしょう。私の見るところでは、真面目に隅々まで配布し過ぎて、無駄もあるように感じますが…。
 〈港新聞から〉節減は経費の全分野で行なっており、戸別配布にもバイトを雇わず、また名前のないポストには入れないなどの調整をしていますので、これ以上は難しいと考えます。ただ、真摯で温かなご提言には心から感謝します。
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        生活保護の裏面の取材もほしかっ
                   (池島・60代男性)
 「増え続ける生活保護人口」(前号1面)を読んで。受給者が増えていることは分かりましたが、生活保護を奨励しているようにも受け取れました。私が知っている受給者の中には、仕事が出来るのに昼間から酒を飲んだりパチンコをしたりしている男性、服を買いまくっている女性などがいます。確かにぎりぎりまで我慢した末に申請する人も多いとは思いますが、国や自治体の財政が苦しい時に、こういう無駄な支給もあるという裏面の取材もしてほしかった。
 〈港新聞から〉ご指摘のような事実は本紙も把握していますが、この記事では、政治による貧困化の深まりと、真面目に働いている限り生存権は保障されなければならないという点に関心を集中してもらうことに的を絞りました。詳しく読んで頂き、感謝しています。

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