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東日本大震災 区内で支援活動
     
 「届け被災地へ!」。3月11日に東北・関東の太平洋沿岸部一帯を襲った巨大地震と巨大津波が原発事故を含む前代未聞の被害をもたらす中、全国と同様、港区でも熱い支援活動が続けられています。被災地の苦境に心を寄せながら、「苦しい時こそ助け合いを」 「何か出来る事を」 「頑張れ東日本!」 と大人も子供も、個人も団体も、官も民も、心一つに展開される義援金呼びかけなどの活動。そのごく一部を紹介します。
                 
港区のパワーを、心を、被災地の方々へ届けよう! と地域での義援金募金活動に出発する港区老人クラブ連合会会員=4月2日朝、港区老人福祉センター前
    
「何かできる事を!」
大人も子供も、役所も民間も
義援金など呼びかけ

商店街で店内で
  八幡屋商店街の角正基(すみ・まさき)さんを理事長とする大阪市商店会総連盟は3月16日の常任理事会で 「東北地方太平洋沖地震被災地への支援」 を緊急議題として取り上げ、「被災地の早期復興を願って」 18日から義援金募金を実施。総額で1360万円以上を目標に、まず加盟会員自らが一口千円を目途に募金に応じました。その上で各商店街・商店会でも買い物客に義援金を呼びかけました。
  このうち八幡屋商店街では3月17日からヤハタヤプラザに義援金箱を設置。通行の女性に協力を呼びかけていた同プラザの櫻木清人さんは、「津波に何もかも流され、本当にお気の毒です。少しでも力になればと思っています。港区であれだけの津波が来ると高台など逃げる所がないのが心配です」 と話していました。
  また同じ八幡屋のオリオン書房では大阪府書店商業組合の要請で 「一人ひとりの力を合わせればどんな困難も乗り越えられる」 と書かれた募金箱を設置し、来店者に呼びかけています。

★諸団体・施設で
  港区老人クラブ連合会では新年度初の活動として4月2日朝に街頭募金活動を行いました。各クラブから百数十人が夕凪の港区老人福祉センター前に集合。出陣式では原田壽(ことじ)会長が 「港区のパワーを、真心を被災地へ届けましょう」、同センター寄田(きだ)館長が 「一日も早い復興を願って一日頑張りましょう」 とあいさつ。3エリアに分かれて午後3時頃までスーパー前などで支援を呼びかけました。同センターでは3月15日から募金箱を設置しています。
  港区社会福祉協議会では港区在宅サービスセンターひまわり(弁天)に募金箱を設置。3月17日には市内で行なわれた大阪市社会福祉協議会による街頭募金活動に参加。区内でも街頭募金を実施しました。
  (財)大阪市コミュニティ協会港区支部協議会では港区民センター窓口に募金箱を設置。3月15日には関西似顔絵勉強会とチャリティイベントを共催、6万2千円を被災地へ届けました。
  3月13日には港区子ども会スポーツ大会の会場で港区子ども会育成連合会が募金を行ない、3万7千円が集まりました。
  「平和と福祉」 を掲げるNPOみなと(南市岡)は地震発生後すぐ会員に義援金を呼びかけ、集まった約9万5千円を3月23日、日本赤十字社に託しました。

★中学・小学校で
  港中学校では3月15〜24日の登校時に生徒会役員が支援活動。18日には会長、副会長ら7人が 「協力お願いしま〜す」 と声を上げました。会長らは 「役員の一人から提案があり、『ちょっとでも被災地の助けに』 と始めました。通行人の方に入れて頂いた時は私たちの声が届いたのかと嬉しくなりました」 と話していました。
  市岡中学校では3月17〜24日の登校時に生徒会役員が支援活動。22日には横山愛咲美(あさみ)会長、尾原葵(おはらあおい)副会長、朝田麻友(まゆ)会計ら4人が 「義援金お願いしま〜す」 と声を上げました。横山会長らは 「道行くおばさんから 『頑張って』 と声をかけてもらい、もっと頑張ろうという気になりました」 「食料や薬が早く被災地に届いてほしい」 「原発事故の報道で周辺の人たちが影響や差別を受けるのが心配」 などと話していました。
  港南中学校では3月17〜23日の登校時に生徒会役員が支援活動。23日には中野月夜(つきよ)会長、北島広夢(ひろむ)副会長ら6人が 「震災の救済お願いしま〜す」 と声を上げました。お金を入れた村上幸太郎君は 「テレビはあまり観みないので親の話から想像するしかありませんが、被災地の本当の様子がよく分からずとても心配です」。中野会長らは 「食料不足や原発の放射能、家や町の復旧、避難所生活がいつまで続くのかなどが気になります」 「東京で避難所生活をした父が、被災地の人たちはもっと悲惨やろと心配していました」 などと話していました。
  磯路小学校では3月23、24日の登校時に児童会当番が支援活動。24日には5年生2人、4年生2人が 「東日本大震災の募金にご協力お願いしま〜す」 と声を上げました。当番児童は 「いっぱいお金を入れてくれて嬉しかった」 「人がたくさん亡くなられて可哀想」 「津波はとても怖いと思った」。前田都陽子(とよこ)校長は 「児童と先生が 『何か出来ることを』 『防災学習で学んだことを生かそう』 と相談して始めました」 と話していました。募金額は2万2千70円にのぼり、港区役所を通じて被災地へ届けられました。
        ◇
  遠隔の被災地に思いを寄せながら、区内各地でなお続けられる支援活動。被災住民の忍耐強さや優しさ、賢さ、謙虚さ、協調性や規律性が国内外の驚嘆と称賛を呼んでいますが、港区民の優しさ、熱さもまた感動的です。歴史的な救国運動はまだ続きます。
  がんばれ東日本!
  がんばれ港区民!

2011年4月15日(140号)

 
 
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港新聞社(代表・飯田吉一)
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