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「♪君は行くのかそんなにしてまで―」(昭和41年『若者たち』)。いつの時代にも若者は世の希望であり地域の宝です。どんな暗い世相でも純粋な心とまっすぐな行動で人々を励ましてきました。今、先の見通せない平成不況の只中で、世のため地域のため、家族のため自分のために何が出来るのかを探りつつ、懸命に生きる港区の若者たちを追いました。シリーズ第4回は、「日本発の世界ブランドを!」 と自然素材の工芸品づくりに情熱を燃やす一人の青年にスポットを当てました。
朝7時半から家業の手伝い。昼間も店番や配達などにつきながら工芸品やパソコン製作に従事。深夜まで仕事を続け、寝るのは朝方4時。加えて金曜の夜と日曜の朝には剣道の稽古へ。こんな多忙な、しかし充実した日々を送っているのは淡路谷佳幸(あわじたによしゆき)さん(22)。れっきとした自営業者であり、独自ブランドを掲げた工房の主宰者なのです。 ◆一品一品に心込め ◆剣道あればこそ そんな佳幸さんへの期待を、小学校からの友人である大熊雄士さん(22)は次のように語ります。 「子供の頃から物作りが好きで、皆からエジソンならぬ 『アワソン』 と呼ばれていましたが、まさかこんな早く起業するとは。でも一つの事を始めたら形になるまでやめない性格、関連法規など基礎の部分をしっかり自分の物にした上で創造へと進む仕事スタイル、また人当たりの良さもあり、そうしたものを合わせたら無敵という気がします。実際、彼の仕事場やホームページからは、何か新しい物を生み出すなという空気を感じます。ただ、余りにも頑張り過ぎて体を壊さないかと心配ですが、その点も、剣道で培った体力と精神力、自己管理能力で克服してくれると信じています」。 ◆順調に行ってほしい また母親の頼子さん(54)は 「小さい頃から細かい作業が大好きで、何時間も没頭しているのをよく見ていました。一人で広い社会へ踏み出すのは親としてとても不安で、特にこの過酷な競争社会で世界ブランドという夢を実現するのは大変でしょうが、何でも丁寧にする性格や友達の協力、それに実際お客様が喜んで下さるのを見て、このまま順調に行ってくれればと願っています」。 そんな期待の中、「生まれ育った港区に仕事を通じて貢献したい」 「一人一人の得意な分野を生かして助け合いやコラボレーション的な催しなどできたら」 と地域や同世代への思いも語る佳幸さん。その若さと純粋さ、何より 「日本発の世界ブランドを!」 という情熱で、世のため地域のため、自分のため家族のためにますます輝き続けてほしい―そう願わずにおれません。 http://lunarossa-yppi.com/ 2011年11月15日(147号) |
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